2023/04/19
- 各疾患コラム
- 矯正歯科
当院の矯正歯科治療・費用について
矯正歯科とは、悪い歯並びや噛み合わせを整えることで、きれいな歯並びにする歯科治療です。矯正装置を通じて、歯や顎の骨に力をかけてゆっくりと移動させ、歯並びと噛み合わせを時間をかけて治していきます。歯の移動は基本的に同じで、いくつになっても治療可能です。また、歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり「むし歯」や「歯周病」予防など、歯の機能を向上させるなどの効果が期待できます。ご自身やお子さまの歯並びが気になる方、矯正歯科治療を始める時期、費用の面など、ご心配なことや気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
矯正歯科治療はいつ始めたらよいか?
歯並びの状態によっても変わりますが、歯並びが悪いと思い始めたらできるだけ早く専門医に相談することをお勧めします。特に、小児の場合は成長期に矯正歯科治療を始めることによって治療方針の選択が広がります。
成人矯正の場合
顎の位置や大きさをコントロールしたり、顎の骨の中にある歯を動かしたりするため、ある程度の年月が必要となります。治療後には移動した歯を安定させる保定期間も、2年程かかります。
小児矯正の場合
小児矯正は、「1期治療」「2期治療」に治療段階が分かれています。
1期治療
「1期治療」は、一般的に3歳頃から始める治療です。お子さまの成長を利用し、顎が広がるよう導いていきます。1期治療を必要とせず、2期治療から開始する場合もあります。1期治療を開始するかは、一度、歯科医に相談することをお勧めします。
2期治療
「2期治療」は、永久歯が生えそろってから行う治療です。歯並びを整えることが主な目的です。1期治療を受けた場合は、歯が正しく並ぶ土台ができており、2期治療の期間が短くなる場合があります。
当院で行う矯正歯科治療の種類
成人矯正・小児矯正(2期治療)
●インビザライン矯正
インビザライン矯正は、透明のマウスピース型の矯正装置で自由に取り外すことができます。約2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を動かしていく治療法です。1日の装着時間は、17~20時間以上キープする必要があります。
- 治療期間:2年程度
- 治療回数:(成人矯正)2、3ヶ月に1回程度、(小児矯正(2期治療))3ヶ月に1回程度
- メンテナンス:5回程度
メリット
- 透明のマウスピースなので目立たない
- マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外しが可能
- 金属アレルギーの心配がない
留意点
- 患者さまの協力と自己管理がとても重要な治療法
- インビザライン矯正に適応できない症例がある
小児矯正(1期治療)
●プレオルソ
マウスピース型矯正のプレオルソでは、「歯並び」や「噛み合わせ」を改善すると同時に、機能的トレーニング法により口呼吸から鼻呼吸への改善を促します。
小児(10歳ごろまで)の骨の柔らかい時期に始めることで効果が出やすく、マウスピース型のため、お子さまが負担を感じることなく続けられるのが特徴です。ご自宅での使い方は、日中はできるだけ長い時間装置を入れて過ごします。このとき、基本はお口を閉じるようにしますが、もちろんおしゃべりをしても問題ありません。就寝時は装置を入れたままお休みください。舌・口元のトレーニング、発音のトレーニング、水を飲み込むトレーニングを併用することでさらに治療効果が高まります。
- 治療期間:1年程度
- 治療回数:1ヶ月に1回程度
- 調整回数:12回程度
メリット
- 通院が少なく、遠方の方でも矯正歯科治療が可能
- 柔らかいシリコン素材のため痛みや違和感が抑えられる
- マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外しが可能
留意点
- 日中最低1時間、就寝時の着用が必要。付け忘れがあると効果が得られない
- 細かな歯並び調整には不向きで適応できない症例がある
費用について(税込)
成人矯正
矯正相談無料 | 無料 |
審査診断 | 11,000円 |
クリンチェック | 22,000円 |
インビザライン ペリーイージーケース(とても軽度な移動7枚以下) |
363,000円 |
インビザライン イージーケース(軽度な移動14枚以下) |
550,000円 |
インビザライン ノーマルケース(中程度なケース26枚以下) |
770,000円 |
インビザライン ヘビーケース(広範囲な治療、抜歯ケース、枚数制限なし) |
880,000円 |
ワイヤー矯正へのチェンジ | 165,000円 |
プチワイヤー矯正 | 440,000円 |
フルワイヤー矯正 | 770,000円 |
矯正管理料 | 5,500円 |
小児矯正
プレオルソ | 66,000円 |
顎顔面矯正 | 330,000円 |
インビザラインファースト (混合歯列期、枚数制限なし、時期の制約あり) |
550,000円 |
MTM (部分矯正) |
110,000円~ 症例に応じて増加 |
矯正歯科治療は医療費控除を受けることができます
矯正歯科治療は、一般的に健康保険の適応はされず、自費診療となります。(一部の先天異常が原因で生じた異常な噛み合わせや、顎変形症と診断された場合にのみ健康保険が適用されます。)歯の自費診療は、高価な材料を使用することが多く高額な治療費となる場合があり、「治療目的」である場合には医療費控除の対象にすることが可能です。医療費控除のお手続きは、支払いを証明する領収書などを確定申告書に添付するか、提示することが必要です。
詳しくは最寄りの税務署へお問い合わせください。